単相モーター 高負荷時や長時間運転時には特有の特性があります。
高負荷運転時、単相モーターの出力はある程度制限されます。単巻線構造のため、出力密度は三相モーターよりも低くなります。負荷が定格負荷を超えると、モーターの速度低下や発熱が発生する場合があります。高負荷状態が長時間続くとモーターが過熱し、絶縁性能が低下しモーターの寿命が短くなる可能性があります。ひどい場合にはモーターが焼損してしまうこともあります。
長期運転の観点からは、単相モーターの熱放散の問題がより重要です。長期間使用するとモーター内部で多量の熱が発生します。放熱が悪いと温度が上がり続けます。これはモーターの性能に影響を与えるだけでなく、モーターの内部部品の劣化も促進します。長期にわたる動作の信頼性を確保するには、通常、単相モータに冷却ファンなどの放熱装置を取り付け、動作環境の換気を確保する必要があります。
単相モーターは高負荷や長時間運転の場合、始動性能にも多少の影響が出ます。高負荷で始動する場合、モーターに大きな抵抗がかかり、始動しにくい、または始動できない場合があります。長期間の運転により、モーター巻線が熱により変形・損傷する場合があり、次回の始動性能にも影響を与えます。
単相モーターは、高負荷または長時間の運転時に電源の安定性に対する高い要件が求められます。電圧変動や電源品質の低下により、モーターの動作性能が低下し、速度が不安定になったり、騒音が増加するなどの問題が発生する可能性があります。
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